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2005年8月 5日 (金)

勝負の結果はいかに!

エレベーターの中で担当看護師とふた言み言、話しました。
内容はとりとめも無く、覚えていません。

いつのまにか専用のエレベーターで手術室のある4階に着くと、
徒歩で曇りガラスの手術室入り口に向います。

入室すると、すぐ本人確認。

ストレッチャー(要は、車輪のついたタンカ)に乗せられます。
このあと、視界に入るのは天井と左右の医師の姿だけです。

近眼でぼやけて見えるのが、
不安を掻き立てるのか、余計なモノを見ないで済むのか。
良いのか悪いのかわかりませんが、ドキドキしながら、
眼鏡を外し、看護師に渡しました。

早速、すごいスピードで手術台へと運ばれます。
天井の照明と空調が、すごい速さで後ろに飛んでいきました。

ドラマでよく見る集中ライトのあるところに止まり、
ドラマでよく見る「せーの1・2・3」の掛け声で手術台へ。

内心、「ウォー、救命病棟24時みてぇ」と
ひとり盛り上がり、不安と恐怖を誤魔化します。

麻酔科の担当が手早く心電図の電極をあちこちに取り付け、
若手の先生が、手術の準備に取り掛かります。

そんな中、左側にいる若手の先生が話し掛けてきました。
「どこにお住まいですか?」
「吉○○です。」
「おぉ、同ぁじだよ。○○病院から来たって聞いたから、そうかなと思ったんだよね。」

その時、内心では、「おっ、なごみトークだね。ラポールっていうのも医師にはあるのかな。」などと思いつつ、
いつから麻酔が効き始めるかを気にしはじめていました。

なんせゴン中山との勝負がありますから。

なごんだついでに聞いてみました。
「もう、すぐ眠っちゃうんですか?」

すると、ベッドの反対側の女性医師が、
「はい。少しずつ眠くなりますよ~。」
となぜか明るく答えてくれました。

なるほど長時間に及ぶ手術だから、
少しずつ進めていくものらしい。

すぐに麻酔ということはないのだろう。
たしかに点滴やら何やら、まだ色々準備が掛かりそうでした。
ベッドの回りもまだ閑散としているし。人も全然いないし。

左腕から管を通して何か入ってくるのがわかりました。
「あっ、何か来たな。」
頭が朦朧とした次の瞬間、あっさり落ちていきました。

「少しずつ」とは麻酔の効き方であって、
準備の進め方でないことは、明らかだったのに、
肝心なところで勘違いしてしまいました。パカ。

 

11時間後。目が覚めて。

「ヤぁベぇー、カウントしてねーじゃん。」

「あーー-ぁー。」
残念。落胆。嘆き。
(実は、それ以上に吐き気と頭痛で、すぐにこの思いは吹き飛んだのですが。)

ということで、全身麻酔の勝負結果は、記録「なし」ということになりました。

記録。それは儚い。
記録。それはいつも破られるもの。

そう、この種目はまさしく参加したことに意義がありました。
なんせ参加しないと手術ができないのですから。

もう一度挑戦させてくれとは口が裂けても言いません。
一回きりだけに誇りをもってわたしはこの記録を胸に刻みます。

種目  全身麻酔カウント
試技者  nico
記録  なし

追記
わかりやすく「今から麻酔を打ちます」と言ってほしかったなぁ。
退院の時の一声欄に書いておこう。

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コメント

結構鮮明に色々覚えてるもんなんだねーー。
それにしても…ゴンも健闘はたたえてくれるさ☆
お疲れちゃんでした。

投稿: polon | 2005年8月10日 (水) 11時18分

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